インスタント化
インスタント化(Instantising)とは、粉末状の物質を液体と接触させることで、素早く濡らしたり、分散させたり、溶かしたりすること。
インスタント化は科学用語ではなく、口語で粉体の改質を意味する。インスタント化は、粉末と液体の混和性の悪さを改善することを目的としている。
一例として、ココア飲料用のココアパウダーがある。ココアパウダーは、激しく撹拌しても牛乳や水に完全に溶けることはない。
インスタント化の例:
ココアと砂糖を細かく砕いて混ぜる。混合物を加熱し、少量のレシチンを加える。こうしてできた混合物は、水や牛乳に溶けやすくなる。レシチンは脂肪にも水にも溶けるため、乳化剤として働く。
粉末混合物を同じような大きさの多孔性凝集体にすると、優れた溶解性が得られる。粉末は扱いやすい。偏析することもない。
優れたインスタント・パウダーは、液体に攪拌したときに次のような特性を示す:
良好な溶解性、良好な沈降挙動、不溶性成分の良好な分散性。加えて、高品質のインスタント・パウダーは、長期保存が可能で、粉塵がないか、粉塵が少なく、搬送や投与が容易である。
インスタント・ココア・ミックスの場合、カップの中でスプーンを使って数回かき混ぜるだけで飲み頃になる。